Pandora FMSを使ってみた

サーバ監視にはnagiosが主流で、最近ではzabbixか、という感じかと思っていましたが、Software Design 2012年3月号で楽天がPandora FMSを使っていると紹介されていました。というわけで、試してみました。

Pandora FMS

Pandora FMSオープンソース(GPL)の監視ツールです。

個人的にいいなと思った特徴は

  • Webインタフェースが綺麗
  • 日本語化されてる
  • agentのインストールが簡単、かつどんなユーザでも実行できる
  • 単体で監視、グラフ表示が行える
  • nagios pluginも使える
  • 外部APIがある(putもgetも可能)

というところです。

インストール

rpmとかいろいろあるのですが、ここ から VMWare 用のイメージを取ってくるのがお試しには一番簡単です。

ただし、直ぐにパスワードは変えましょう。初期は id: admin, pass: pandoraです。

サーバの設定

まず必要なことはタイムゾーンの設定です。

  • OSのtimezone設定
  • Pandoraの言語の設定
  • Pandoraのtimezoneの設定 (Asia/Tokyoに)

あとは「システム管理」->「エージェント管理」->「グループ管理」でグループを作っておくとあとで便利かもしれません。

エージェントのインストール

  • 1. ここ からtar.gzを取ってきます。
  • 2. 展開します
  • 3. cd unix
  • 4. sudo ./pandora_agent_installer --install
    • 任意の場所に入れる場合: sudo ./pandora_agent_installer --install /path/to/somewhere

ただ、起動スクリプトにバグがありこのパッチ がないと立ち上がりませんでした。

なお、agentの中身はperlスクリプトですので、基本的にまるごとコピーで動きます。
perlもかなり依存性がないように作られてるので、多くの場合はそのまま動くのではないでしょうか

エージェントの設定

/path/to/somewhere/etc/pandora_agent.conf をいじります。と言ってもお試しであれば

  • server_ip 192.168.0.10

を変更するだけでいいのではないでしょうか。必要であれば

  • autotime 1

を加えて、agentではなくサーバ側のtimezoneをみるようにするといいかもしれません。

これで

% sudo /etc/init.d/pandora_daemon start

とすれば、pandora agentが立ち上がり、自動的にserverにデータを送るようになります。数秒待てばserver側にagentの情報が出てくると思います。